地中障害物撤去工法
新たな建築物を建造する場合、近接周辺に迷惑を掛けないように既存建物を解体、撤去することが必然となってきています。中でも既存地下外壁及び山留壁・杭の撤去は新築構造物の設計要求を満たす上では常に大きなウェイトを占めているのが現状です。
三喜工業では、全周回転掘削機を使用し、既設杭・旧構造物・旧埋設管等の障害物の撤去を低騒音・低振動にて施工が可能です。
大口径・大深度の既設場所打杭の必要な深さまでを地中切断し撤去する合理的な施工が可能です。
大規模現場の施工実績も多く協力会社ではロックオーガ機及び杭抜き機も保有しているため、施工条件に最も適した施工計画、施工管理が行えます。
対応エリア
埼玉県、東京都、千葉県、神奈川県、他関東近辺
※上記の地域以外の場合、応相談となります。お問い合わせにてご確認ください。
工法紹介
全旋回オールケーシング工法
オールケーシング工法は、ケーシングチューブを掘削孔全長にわたり回転圧入しながら地盤を切削そ、ケーシングチューブ内の土砂をハンマーグラブにて掘削・排土を行います。そのため、粗石、巨石、岩盤や既存杭などの地中障害物などを含む地盤でも施工が可能です。
また、拡底杭工法との併用施工も可能です。
特長.1
ケーシングチューブを全長にわたり使用するため、高い施工精度を確保することが可能です。
特長.2
ケーシングチューブを全長にわたり使用するため、孔壁崩壊の心配がありません。
特長.3
ケーシングチューブを回転・圧入することで粗石、巨石、岩盤、鉄筋コンクリート、鋼材等の切削が可能です。
特長.4
信頼性の高いクサビ型チャック装置と最大級の回転力および引抜き力により、大深度施工が可能です(地盤条件に応じ施工深度は異なります)。
ケーシングチューブ径(mm) | 施工機械 | |||||
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呼称 | 内径 | 外径 | 外刃 (外径) |
RT-150 1500mm |
RT-200 2000mm |
RT-300 3000mm |
800 | 690 | 780 | 800 | ● | ● | |
1,000 | 890 | 980 | 1,000 | ● | ● | |
1,100 | 990 | 1,080 | 1,100 | ● | ● | |
1,200 | 1,090 | 1,180 | 1,200 | ● | ● | |
1,300 | 1,190 | 1,280 | 1,300 | ● | ● | |
1,500 | 1,390 | 1,480 | 1,500 | ● | ● | |
1,600 | 1,490 | 1,580 | 1,600 | ● | ||
1,800 | 1,690 | 1,780 | 1,800 | ● | ||
2,000 | 1,890 | 1,980 | 2,000 | ● | ● | |
2,300 | 2,200 | 2,300 | 2,300 | ● | ||
2,500 | 2,360 | 2,480 | 2,500 | ● | ||
2,800 | 2,660 | 2,780 | 2,800 | ● | ||
3,000 | 2,860 | 2,980 | 3,000 | ● |
MRT工法
MRT工法は、狭隘地での地中障害撤去を目的とした工法です。
コンパクトながらハイスペック能力で多種多様なアタッチメントを活用することで、大口径や大深度施工を可能としました。
特長.1
類似する工法で使用する機械よりも「低振動」「低騒音」な機械仕様で設計されています。
特長.2
ロータリーを併用し油圧アタッチメントを回転させることが可能で、障害物を「ねじ切り撤去」することができます。撤去時間の短縮できます。
特長.3
特殊パワージャッキを併用することで大口径、大深度掘削が可能となり、高い鉛直精度を保つ仕様です。
特長.4
狭隘地での施工を可能とするため、4.9tクレーンで組立解体可能な設計仕様となっています。
低空工法
施工需要の増加傾向にある高架下などの上空制限のある場所では、特に低空用特殊ブームは威力を発揮します。
短尺ハンマー・短尺ケーシングを使用することにより、低空頭施工が容易に行え、しかも全周回転工法やリバース工法にも対応できる応用力に富んだ工法です。
特長.1
ロッドを特殊なケリーロッドとすることと機械底部でロッドを駆動させるターンテーブル方式をすることで超小型化を実現しました。
特長.2
深礎工法しか選択肢がなかった狭隘空間で、最大3m までの杭径の機械掘削による場所打ち杭が施工ができます。
特長.3
空頭2m、幅4mの空間で施工ができ、ホーム下での施工もできます。
深礎工法
深礎工法は、傾斜地や狭い場所でも施工可能な、人力掘削による場所打ち杭工法の一種として一般に認識されています。
掘削面やコンクリートの打設状況などを目で直接観察しならドライ施工ができ、無振動、無騒音であるところに、この工法の最大の特長があります。
特長.1
人力掘削なので狭い場所でも施工でき、斜面上の施工が容易です(杭径はφ1200~∞)。
特長.2
地滑り対策としての防止杭工法に適しています。
特長.3
アンダーピニング工法に適しています。
特長.4
工場を稼動しながら、工場内での増改築工事ができます。
リバース工法
リバース工法は、ビットを回転させ地盤を切削し、その土砂を孔内水とともにサクションポンプまたはエアリフト方式等により地上に排出することで削孔します。
孔壁の保護は、表層部ではスタンドパイプを使用し、スタンドパイプ下端以深では、孔壁に形成されたマッドケーキと、孔内水および地下水の水頭差により行います。
大径かつ大深度掘削に対応でき、特殊ビットを使用しトルクを増すことで岩盤の掘削も可能です。
特長.1
低騒音、低振動です。
特長.2
大口径(MAXΦ3000mm)で大深度(標準70m)の杭の施工が可能です。
特長.3
ビット穴よりロット管を通じて排泥する逆環流なので掘削孔をいためません。また水上作業に適しています。
特長.4
空頭制限のある所でも作業が容易に行え、本体とロータリーテーブルを分割する事により応用範囲が広がります。
アースドリル工法
リバース工法は、ドリリングバケットを回転させることにより地盤を掘削し、同時に掘削土砂をバケット内に収納し、収納した土砂は、バケットとともに地上に引上げ排出します。
孔壁は、表層部では表層ケーシングを用い、それ以深は安定液で保護します。
掘削完了後、所定の形状に製作された鉄筋かごを孔内に建込み、トレミーでコンクリートを打込むことにより杭を築造します。
特長.1
施工能率が高く最大80m程度の施工が可能です。
特長.2
比較的狭い敷地においても施工が可能です。
特長.3
掘削からコンクリート打込みまでの一連の作業がアースドリル掘削機1台によって施工することが可能です。